不器用40代女はシンプルに生きたい

難しいこと考えずに暮らしたいと願うアラフォー既婚子なし女性によるブログ

サツマイモであわや火事。不器用を認めるなら温度設定できる「オーブンレンジ」一択だった件

当時勤めていた会社で、結婚祝いにもらったオーブンレンジが壊れました。

10年くらい前のもので、当時価格で3万円強くらいだったと記憶してます。

 

この価格帯のレンジはオーブン機能など料理好きには欠かせない機能がついてくるのですが、不器用ゆえにオーブンは結婚当初に焼いたピザのみ。

それも生地をこねるのも大変なのに一般的な強力粉で作ったのでなんとも生地が不味かった記憶。

あのときほど「ピザは宅配に限る」と確信したことはないですね…。

 

なのでもうオーブン機能はいらないや、温めだけができる電子レンジで十分ということで買った単機能レンジが、私の不器用さを余すことなく露呈させ、あわや火事に。

そしておそらくそれは、発達障害的な原因に由来するものだと思うので、そうであれば無理をせず道具でカバーするしかないというお話です。

 

 

単機能レンジとは

単機能レンジとは文字通り「あたため」機能のみのレンジです。

すべてがワット数×時間のマニュアル設定なので、普通に使えれば最低限の仕事はしてくれると思います。

が、実質ほぼ経験で温め時間を体得しないといけません。説明書に冷凍ご飯は何分、とか細かく品目別に書いてあったりするんですがあんなの頭に入れてる人いるんでしょうか。

この時点ですでに不器用ADHD女にはハードルが高すぎる案件だったんですが、実際に買っちゃったんですよね。実家ぐらしのときは単機能のやつ使ってたので大丈夫だろうと。

アビテラックス:電子レンジ/ARF-206-W

 

単機能レンジで、サツマイモを加熱して火事になりかけた

で、ある日この単機能レンジでサツマイモを蒸かそうと思ったのです。

耐熱皿に薄く水を入れ、ラップをするやり方でジャガイモは蒸したことがあるのでサツマイモも同じだと思ってました。中くらいのジャガイモと同じくらいの分量、ただし小さいのを2つ、同じように水を張ってレンジにかけました。

 

ここでもADHDっ気全開でジャガイモを加熱する数分が我慢できず、ついその場を離れてしまい、2階でなんとゲームに興じてしまったのです。

火災報知器の音でようやく異変に気がく始末。

電子レンジから白煙がモウモウと上がり、キッチンは真っ白。

狂ったように加熱を続けるレンジ。

慌てて火災報知器をオフにし、電子レンジを止めて事なきを得ました。

このような時はまず電子レンジを先に止めてから扉を開けて下さい。扉を先に開けると、酸素が急に流入し(バックドラフト現象)爆発的に燃え、とても危険です。レンジの説明書にも書いてありますのでよく確認してください。

 

 

もう少し気がつくのが遅かったら間違いなく火事になっていました。あのときほど肝を冷やしたことはありません…。

 

あとで知ったのですが、サツマイモや肉まんを温めるときは要注意らしいです。

糖質は焦げやすい=炭化しやすい、つまり砂糖を煮詰めてカラメルが出来上がるようなもので、ソレ以上に加熱しつづければ炭となりやがて発火します。サツマイモや肉まんを電子レンジにかけすぎたことによる火事はよくあるdのだそうです。

 

調理中はそばを離れない、が鉄則ではあるが…

調理家電の説明書には必ず「調理中はそばを離れない」と書いてあるものが多いです。

しかしあっちこっちに興味が移ろうADHD民であれば意識してても気がついたら別のことをしていたなんてことはザラ。

レンジの数分が待てない、それが我々…。

 

であれば「そういう家電はなるべくなら使わない」ようにするしかないのです。

使うなら絶対そばを離れずにできる他のことをすると決める。

もちろんホットクックみたいにメーカーお墨付きでほんとに放置できるのは別ですけど。

私はサツマイモの件がちょっとトラウマになってしまい、勿体ないと思いつつも結局はオーブンレンジに買い直すことにしたのです。

 

オーブン機能やスチーム機能を使わないのに、オーブンレンジを買う理由

もちろんオーブンレンジだって、ホントはそばを離れたらダメなんですが、それでもオーブン機能を使わないのに買う理由があるんです。

それは、オーブン機能がつくような価格帯(3万円〜)ではレンジ機能一つ取ってもすごく高機能だからです。

 

具体的には、レンジ機能では設定した「温度」で温めを止めてくれる

例えばご飯の温めは60度、飲み物は80度、カチンコチンのアイスをちょっと溶かすなら-5度など。

そして調理メニューにきちんと従えば失敗なくできる。偶然にも「焼き芋」の自動メニューもあったので、単機能レンジへ放り込むだけとは違ってきちんと作ってくれるのだと思います。

 

もちろん、レンジ機能に頼る方法は温度で温めを止めてくれる、つまり温度センサーが搭載されていて、もしサツマイモを加熱しすぎたとしても炭化し始める前に止まるのではないか、という期待にすぎませんので当てにはできないです。

※新しく買ったオーブンレンジの説明書にも、「レンジ」ボタンでは、設定時間 を控えめにし、様子を見ながら 加熱する」と注意書きがあります。

 

逆説的に「高機能なレンジ機能が欲しいならオーブンレンジ以上を買うしかない」と言ったほうが正しいかもしれないです。事実、温度を設定できる単機能レンジはいくら探してもありませんでした。温度設定できる=高機能なセンサーが必要だからでしょう。

 

いずれにせよ、オーブンやスチーム調理機能を使わない料理下手ほど買う価値は十分あるということです。

 

家電量販店でも勧められたオーブンレンジ・パナソニックNE-MS4A-Kを購入

とはいえオーブン機能も使わないならなるべくお安いのがいい。

家電量販店Yにて勧められたのはパナソニックオーブンレンジNE-MS4A-Kです。

(その後、Amazonで最安値になってポチした。店員さんゴメンなさい。)

 

店員さんいわく、「NE-MS4A-Kはこの価格帯では唯一スイング赤外線センサーを搭載してるオーブンレンジです。温めムラが少なくて、温め温度も設定したいならこれ一択です」

とのこと。

 

3万円台でスイング赤外線センサー搭載

話を聞くと、センサーにも長所短所があり、

  • 温度センサー(食品ではなくあくまで「庫内」の温度を測る)
  • 湿度・蒸気センサー(ラップをかけてると蒸気が出ず温めすぎになる)
  • 重量センサー(レンジにかける前後の水分蒸発による重量の差を感知。器が重いと感知しにくい)
  • 赤外線センサー(食品そのものの温度を見てくれる)

 

があるようなのですが、上位機種になるほど赤外線センサーが搭載、もしくは他のセンサーとの組み合わせになります。

 

しかも、NE-MS4A-Kは赤外線がスイングして食品の温度をみてくれるので、温めムラが少ない。とくに複数の食品(おかずとご飯など)がムラなく温められるのは進化を感じざるを得ません。100gと200gの冷凍ご飯を突っ込んでもちゃんと美味しいご飯になったし、合計で180gほどの2個のじゃがいもも「ゆで根菜」のメニューで上手に蒸してくれました。

他メーカーで1〜2万円台で赤外線センサーが載ったものも無いことはないですが、

店員さんいわく「赤外線センサー自体も松竹梅があり、これ(3万円台)以下の機種の赤外線センサーはおすすめしない」とのこと。

まあ価格なりってことっすよね。そうっすよね…。

 

ちなみに、これより上位の機種になると庫内を64エリアに分割し、そのエリアごとに温度を検知してくれる赤外線センサーを内蔵した「ビストロ(NE-UBS10A-K)」もありますが、ちょっと手の出しづらい価格です。

 

デザインはいい。ボタンは押しやすいが見づらい。

うちはあんまり気にしないのですが、デザインが結構好評みたいです。

フラットでボタンの飛び出しもなく、ダイヤルもすごくシンプルで。敢えて言えば26Lの赤外線センサーつきで、ホワイトが欲しかったな〜というくらい。

デザイン優先でボタンが押しづらいというレビューも見かけましたが、押しづらいというよりは見づらいと言ったほうがいいです。目が悪い人には向かないかもしれません。

 

意外と貴重な「物理ダイヤル」を搭載

仮に他のオーブンレンジを選ぶにしても、ポイントとして「物理ダイヤルがあるかどうか」は割と重視したほうがいいです。

昨今はコスト削減のせいか、とくに下位モデルでは物理ダイヤルを省いたものしかありませんでした。

温度や時間設定の際にボタン式だと+、−ボタンを設定まで連打する羽目になります。

せっかく温度設定つきのを買ったのに、設定のたびにいちいちソレはさすがに萎える。しかも下位モデルだとボタンが押しにくい(硬いとか力がいるということ)懸念すらある。ココまで来たら「めんどくさい」と感じるハードルはとことん取り除くのがいいです。ADHDがレンジでなんか作ろうとしたってそれが障害になることだって十分考えられるし。

ダイヤル式はさっとあわせられるので、選ぶときには注意したほうがいいです。

詳しいレビューを下記にまとめたので御覧ください。

 

yururitoikiru.hateblo.jp

 

23LのNE-FS3A-Wとの違い

NE-MS4A-Kは26L、色はブラックですが、

NE-FS3A-Wは23L、色はホワイト。

 

それ以外で決定的に違う点はホワイトのほうは「蒸気センサー」搭載なんですよね。

先程述べたとおり、蒸気センサーはラップしたままだと蒸気が出にくく、加熱しすぎる心配があります。

2023.4.20時点では価格差もほとんど無いので色と大きさに不満がなければブラックのほうのNE-MS4A-Kを選んだほうが良いと思います。

 

まとめ…不器用ならなおさら「安物買いの銭失い」は避けるべし

もうこの一言ですよ、言いたいのは。

毎日使うものはケチるべきじゃない。

そう改めて感じざるを得ませんでした。

毎日、不便な時間設定だけでなんとか食べ物をあたためて、

苦労した果てに火事でも起こせば3万4万じゃ済みません。

 

ホントに弁当や飲み物しか温めないならば、

勘で食品と分量と時間が把握できるようになれば、

サツマイモを炭にしない自信があれば、

単機能レンジでも良いと思う。

しかし不器用を自認するならオーブンなんか使わないからといって単機能レンジを選ぶのではなく

他の機能の底上げを期待して「オーブンレンジ」を買うべきという知見でした。