貯蓄用口座を作ってもお金は貯まらない?口座1つでお金も貯まる、シンプルに暮らすためのマインドとは
「節約、貯金したいなら給料振り込み口座・貯蓄用口座・クレジットカードなどの支払い口座を分けるべき」と、実行している人は多いと思います。
最初に貯蓄分を差し引き、貯蓄専用口座に移すのが貯蓄の王道なんじゃないの?と思われた方も多いと思います。
しかし。
ぶっちゃけ。
残念ながら。
貯蓄用口座を作る=貯まる、ではないのです。
それにこのやり方で必ず心配になるのは支払い用メイン口座の残金。
なので、余計なことを考えずなるべくシンプルにしたいので、私は引き落とし口座(生活用口座)と貯蓄用口座は分けていません。
引き落とし口座と貯蓄用口座を分けるデメリット、そして貯蓄用口座を作らずにシンプルに暮らしながらお金を貯める方法をお伝えします。
引き落とし口座と貯蓄用口座を分けるデメリット
残金不足で引き落としができない場合がある
クレジットカードは利用分がまとめて引き落とされる為、支払い用のメイン口座の残金が不足して引き落としできないことがあります。
とくに私のように不注意型ADHDの特性があるとカードの引き落とし日なんか忘れる自信120%ですね…
そのために脳のリソースの多くが割かれてしまう
支払い用メイン口座に残された金額だけで引き落としから生活費からすべてを賄おうと思うと、例えばこんな事が考えられます。。。
- いま口座に残っている金額からカードの引き落し日に引き落とされる額を覚えておいて、それを加味した上で使える額を考えなければならない
- 半年〜1年に一回の支払いで、銀行口座から直接引き落とされる支払いがいきなり発生し計算が狂う。とくに市民税やNHKなど公金引き落としに多いパターン(6月に来る市民税支払い通知書の内容いちいち覚えていられない)
- そもそも給料日がクレジットカードの引き落とし日よりも後だったりする(うちはコレです…)、会社によっては給料日が土日祝の場合は翌営業日になったりする
特に発達障害持ちの方は分かると思いますが、「世間では“ふつう”なコトをこなすのに定型さんの何倍ものエネルギーを使わないとできない」のです。
残高不足で引き落とし不可能が何度も続けば最悪ブラックリスト。
もちろんそうでない人(定型発達の人)だって、考えることは少ないに越したことはないですよね。
一部の銀行では「自動振替サービス」的なものがあり、それを使って自動的に「引き落とし専用口座」にお金を移動すればいいという意見もありますが、引き落とし額が毎月違うので必然的に余分目に入れないといけません。それで「ラクに」貯められるならいいのですが。
ついでに言うと「貯めたいなら現金を袋分けして管理」もぶっちゃけそんな事に脳の貴重なメモリ消費したくないというのが正直な所です。
そんな事して臨時出費が発生しようものなら即頭がショートしますね…。
口座は基本1つ。支払いはなるべく1枚のクレジットカード払いにして、支払い明細が来た時に何に無駄遣いしたか振り返れるようにするのが一番シンプルでいいと思います。ポイントももらえるし。
給与振り込み・貯蓄・引き落としもすべて1つの口座で貯まるマインド
貯金と散財、正反対の理屈が共存する矛盾…
「貯蓄用に分けたほうがいい」と言われる理由として「分けないと使いすぎてしまうから」みたいな考えがあります。
これって逆に言うと「支払い用のメイン口座にお金が残っていたらそれ全部使っていい」ということになります。
日々、カツカツの生活をしているんだからお金が余った時くらいパ〜っと使いたい。その気持ちわかりますが。
貯金したいのに使いたいって、おかしくないですか?
最初から使わなければいいだけのことなのに、「分けないと使いすぎちゃう」程度の意思では貯まるものも貯まらない気がするのは私だけでしょうか?
もちろん子ども用だったり、旅行だったり、家や車などの購入という大きな目標があって、それを明確につまり口座のお金が着実に目標額に近づいてることを実感しながら貯めていきたいとか、「見える化する」目的ならOKだと思うのですよ。むしろたまっていくのが楽しい。楽しいことは全く否定しませんよ〜。
お金は使えば減る。使わなければ貯まる。現実に目を向けよう。
痩せたいからと言ってダイエットサプリとか飲んで、じゃあそれだけで痩せるかっていうとそうじゃないんですよね。結局食べすぎれば太る。痩せるには摂取カロリーを消費カロリーが上回るしかないのですよ。
お金も同じで、口座分けただけで貯まるわけじゃないです。使えば減る。使わなければ貯まる。
その現実に向き合ってない人が多いだけなんです。
口座を分けようが分けまいが、その事実は変わりません。
モノにお金を使って過ごす時代は終わった
だからといって根性論をここでのたまうつもりは全然ないです。
先に述べた「パ〜っと使いたい」気持ちが問題だということ。
私たちアラフォー、アラフィフ世代はバブル期を知っている世代です。
アラフィフ以上は体験として、アラフォーは親がそうだったのを見て育ってきたりしてます。
モノを手に入れ、モノに囲まれる生活が幸せ、モノが買えなければ不幸みたいな価値観を見て育ってきたわけです。
でも、それらを維持するには当然ながらお金が必要です。
お金を使うことが目的だったり、ストレス発散にしてしまいやすい世代の試練の時だと思います。
なるべくお金を使わずに過ごす方法を少しずつ練り上げていく
こういう考え方はすぐに修正できるものではないです。
聞いたことがあるかもしれませんが、モノを買った瞬間の幸福度ってすぐになくなってしまうんです。麻薬みたいなもんで、新しい服を買った瞬間の高揚度を100としたら、1週間後はどうでしょう。1ヶ月後は?3ヶ月後は?
最終的にはゼロになって、気がついたらまた次のモノを物色して「欲しい物リスト」に突っ込んでいる。で、それを又買って、すぐ飽きて…の無限ループ。
「それ、ほんとに欲しい?」…安くなってるから買おうとしているだけなのでは?
「それ、ほんとに必要?」…他で代用できないか?
を常に問いかける必要がある、本物の修行です。私も絶賛修行中ですが(笑)
ほんとに欲しいと思ったものが買える金額なら素直に買えば良くて。
ただ、ほんとに欲しい・ほんとに必要なモノかどうかを買う前に今一度考えるくせをつけようということです。
それが根性論だと思われるかもしれませんが。
結局お金が貯まらない原因は根っこから対策するしかないと思います。
まとめ…お金は使えば減る。お金との付き合い方を見直してシンプルな生活を
貯蓄用口座は旅行や子供用など目的があるなら良いと思いますが、「なんとなく」貯めたいと言う人が多数なのではないでしょうか。
なんとなく、では貯まらないから口座を分けるんですが、引き落とし日に残高不足だったりするのは本当に勘弁です。自分でヤヤコシイ仕組みを作っているだけのような。
だったら給与振込も、引き落としも、同じ口座でエエやん。というわけです。
無駄遣いが多ければ必然的に月末に厳しくなってくるので、もう使わないようにするしかない。
使わないようにするというのは我慢してストレスをためるのではなく、自分に本当に必要か?とその都度自問自答する作業に少しずつ慣らしていき、本当に必要で欲しいものだけと付き合っていく。
それができれば、やがては必然的に1つの口座でもお金はたまっていくということです。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
私も修行中の身です。いっしょに頑張れる励みになれたら嬉しいです。